歌舞伎町の真っただ中にある人気店
新宿・歌舞伎町の真っただ中にある「上海小吃(シャンハイシャオツー)」は、上海料理の老舗店。本場の上海料理を食べられると、中国通の日本人や在日中国人が夜な夜な通う名店として知られている。
「思い出の抜け道」と呼ばれる細い迷路のような路地の一角にあり、まるで中国の裏路地を訪れたかのような異国情緒あふれる店構えになっている。
黄酒(紹興酒)もいいが、今日は白酒で乾杯する
上海料理は醤油や黒酢をよく使うので、甘くて濃厚なコクのある味わいが特徴だ。上海では甘い飲み口の紹興酒などの醸造酒「黄酒」が上海料理に合うと好まれるが、同店では白酒も根強い人気を誇っている。アルコール度数が39%と低めでさわやかな香りが飲みやすい山東省の「孔府家酒」(1本500㎖あたり2800円)、フルーティーな味わいで中国でも評価が高い山西省の「汾酒」(同5000円)が売れ筋という。
白酒に合う定番のおつまみを食べる
鶏肉の冷菜「上海三黄鶏」、豚肉のスペアリブをタレに漬け込んだ「糖酢小排」が定番のおすすめ料理だ。
※甘く濃い味つけの糖醋排骨は定番の料理
ただ、上海小吃はタランチュラやムカデの揚げ物といった昆虫食も楽しめるほど料理のバリエーションが豊富で、なんと合計600種類以上のメニューがあるという。食べきれないほどのメニューの中から白酒に合う料理を探してみてはどうだろう。
※インゲンと挽肉と冬菜の炒め物
※厚揚げは豆瓣醤をつけて食べる
※上海名物の紅焼肉と湯葉を煮込んだ料理。煮卵もいいおつまみ
※中国ハンバーグの獅子頭と春雨の煮込み
※〆は上海の郷土料理「菜飯」!
思い出の抜け道は、戦後になって建てられたボロボロの木造建築が立ち並んでおり、新宿を代表する飲み屋街の「新宿ゴールデン街」「新宿西口思い出横丁」と同様に昭和時代のレトロな雰囲気を残している。上海小吃で白酒を傾けて酔いしれた後は、近くの酒場ではしご酒というのも悪くなさそうだ。