中国の酒で最も古い白酒
1980年に中国で出版された名著『中国名酒志』によると、中国の酒で最も古い銘柄と言われているのが「汾酒(フェンジュウ)」です。山西省杏花村発祥の汾酒は古くは南北朝時代(西暦420~585年)の北斉のころから生産されていました。
この頃、すでに銘酒として、愛されていましたが当時はまだ蒸留技術がなかったので、醸造酒として、その名も「汾清(フェンチン)」と呼ばれていました。一体いつ黄酒の汾清が蒸留されて、白酒の汾酒になったのかは、不明…
中国の蒸留酒の最初の記述は宋代(960年~1279年)と言われています。南宋の都臨安の地理風俗を記した随筆集『夢梁録』には、「水晶紅白焼酒」という新しく作られた酒のことが記載され、その記述では
その味は香軟で、口に入るとさっと絶って終わる
と記してあります。舌に味が残らず、かつ香りがあって、軟らかといえば、そうアルコール度数の高くない蒸留酒とも見ることができる。ということで、宋代に蒸留酒が造られ始め、宋代には白酒が一般化したと考えられています。
汾酒の特徴
汾酒はアルコール度数も高く、独特の上品な風格があり、無色透明。清香の風味が素晴らしく、味は濃いが美麗。アルコール度数は高いが刺激が少なく、さっぱりとした清涼感ある後味。飲む人に、杏(あんず)の精がのり移ったような心の悦びを与える酒です。
基本情報
白酒の名称 | 汾酒 フェンジュウ |
会社名 | 山西杏花村汾酒集团有限责任公司 |
ホームページ | http://www.sx-xhcfj.com/ |
参考価格 | 4000円~ |